DUMLER & BREIDEN 社製のFav Lavaのフラワーベース。
鮮やかなグリーンと凹凸のある茶色の釉薬のコントラストが美しい花瓶です。

サイズ：外寸 φ140 × H230 mm

■Fat Lavaについて
1950年代から1970年代にかけて主に旧西ドイツで製造された「Fat Lava」と呼ばれる陶器製アート。Fat Lava を直訳すると「Fat=肥えた」「Lava=溶岩」。釉薬がまるで溶岩にように溶け出て固まったようなテクスチャーが特徴の陶器製品です。第二次世界大戦後、旧西ドイツでは「West German Art Pottery」と呼ばれる芸術性を取り入れた陶器製品を積極的に生産する動きがあり、その流れで生まれたのが「Fat Lava」です。
Fat Lavaの多くは機械によってベースが作られ、手作業によって釉薬を塗る作業が行われていました。全盛期には、100を超える陶器製造会社がさまざまなデザイナーとともに製品を作り、各社が釉薬の種類や塗り方を変え特徴のある製品を生み出しました。
手作業ならではのひとつひとつが異なる独特な仕上がり、テクスチャー、色使いが魅力です。今でもコレクターが多く、たくさんの人を魅了するアート作品です。

■DUMLER & BREIDEN（1883-1992年)について
DUMLER & BREIDEN社は、Peter DümlerとAlbert Breidenの義兄弟によって、ヘール＝グレンツハウゼンに1883年に創設。
創業から20世紀前半まではビアマグ、ビーカー等の伝統的な陶器を生産していました。1950～60年代の陶器ブームで成長を遂げ、Ernst DümlerやPaul Zimmerlingなどのデザイナーを積極的に採用しました。品質は非常に高く、多様な形状と釉薬を用いたユニークで奇抜なスタイルが特徴です。